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 「森の時計はゆっくり時を刻む」

 こないだ終わってしまったドラマ「優しい時間」の中で喫茶店「森の時計」のオーナーを演じる寺尾さんが言ってた台詞。
 
 ゆっくり刻まれる時間の中で、のんびり過ごす時間って自分の生きるリズムを作る上でほんと大切。 

 昨日は久々のオフで、友だちと恵比寿で遊んできた。やっぱり恵比寿だいすき。何が好きって、都会なのに時間の流れがゆっくりなとこと、だいすきな子供がいっぱいいるとこと、外人がたくさんいるとこと、公園が沢山あるとこと、犬がたくさんいるとこと、いつもいい映画やってる恵比寿ガーデンシネマがあるとこと、だいすきな東京都写真美術館があるとこ。わたしは来年仕事をし始めたら、恵比寿に住みたい。もしかしたら、家賃高すぎて叶わないかもだけど、叶ったとしても駅から遠くてチャリ使わなきゃかもだけど、でも、やっぱり住みたい。

 恵比寿に着いてまず、先週の日曜日が誕生日だった友だちにどうしても贈りたい本を探しに本屋へ。その本はわたしも大好きな本、田口ランディの「ハーモニーの幸せ」。そして、ポストカードを買いに大好きな東京都写真美術館のショップへ。悩んだけど、蜷川実花のやつを選んだ。彼女の写真はほんとにすてき。なんであんなに色がきれいなんだろ。彼女のカメラを通すと、世界がきらきら輝きだす。そんな気がする。それから、カフェに行って、友だちにポストカードを書いて、のんびりしていたら友だちが来た。ぴったりのタイミング。

 わたしはプレゼントとかどっきりとかそういう秘密をにぎっていると、今すぐにでもそのびっくり箱を開けてしまいたくなって、うずうずしてしまう。どんなシチュエーションで渡そうか、なんて言いながら渡そうか、そんなことを考えながら、ランチの場所を探す。でも、やっぱりそわそわ。こういうそわそわって、すごく楽しい。

 ランチはタパスカフェ。最近就活で全然会えてなかった友だちだったから、久々にいっぱい語った。やっぱりこのことわたしの相性は抜群だと思う。(笑)自分のこと天使とか言っちゃたり、かわいいのに浪人生みたいな格好してたりするんだけど、やっぱり居心地がいい。いつもよりちょっとゴージャスなランチを食べて、食後のドリンクを飲みながらプレゼントを渡したら、喜んでくれた。ありがとう。読んだら、本の感想聞かせてね。

 その後はまたカフェに。わたしはカフェって大好きで、カフェとたばこと映画のためのお金は惜しまないで生きたいっていう、変な、でもわたしにとってはすごく大切なポリシーがある。カフェもたばこも映画も全部わたしの精神安定剤。あ、本もだな。

 それから、本日のメインイベント。恵比寿ガーデンシネマに行って映画「モーターサイクルダイアリーズ」を見ること。ほんとにずっと見たかった映画だ。


 旅が大好きなわたしには、このパンフレットを見ただけで、もう今すぐ旅に出たい病が再発。それでパンフレットを見るとなんと、ゲバラが若いときに南米大陸を横断した時の話って書いてある。ゲバラ!彼の存在を強く意識し始めたのは、やっぱりメキシコに行ってからだと思う。メキシコの若者はみんなゲバラが大好きでゲバラのTシャツを着てた。日本人もよく着てるけど、それとはちょっと感覚が違う。思想とか彼の生き方とか、もっと深い部分で彼に共鳴してる。それで、彼を愛してる。その理由をもっと知りたいなぁと思ってた矢先にこの映画。そしてさらに、ゲバラを演じるのは、大好きなメキシコ映画「天国の口 終わりの楽園」の主演だったガエル・ガルシア・ベルナル。彼はほんとにかっこよくて、そして、何か芯があって、ゲバラを演じるのにぴったりだと思った。

 この作品もみんなに見てもらいたいから、あんまり詳しくは書きたくない。だけど、旅って、見たことがないとても美しい景色や素晴らしい出会いがあると同時に、目を向けるのがつらい現実に直面しなきゃいけないってところが、すごく鮮明に映し出されてたのがよかった。旅のすばらしさとつらさ。でも、その両方が自分を成長させてくれること。

 最後に旅を終えるゲバラが言う。

 『分からない。分からないんだ。この長い旅の間で何かが起きた。その答えを見つけたいんだ。…ひどい世の中だ。』 

 この長い旅がきっとその後の彼につながってる。でも、この映画で描かれたゲバラが人間味に溢れていて、少し安心した。ぜんそく持ち、恋人に夢中、読書家、ダンスは苦手・・・でも、本当にやさしくてきれいな心を持っていること。

 これからゲバラについてもっともっと知りたいと思う。それで、その後、南米に行きたい。ずっと前から行きたかったマチュピチュにも絶対行く。それから、旅を通しても、日本で生活してても、もっと目を向けなければいけない現実に対するアンテナを敏感にする。そして、動く。社会に出るまで、あと1年ない。それまでに、やりたい事が山程ある。

 熱い気持ちで、ちょっと濡れた目で映画館を出たら、恵比寿の街がほんとにきれいだった。


 いい1日だった。



 夜中に見た「ニューシネマパラダイス」。ほんとにほんとによかった。みんなにお薦めしたい。わたしが今まで見た映画の中で確実に5本指に入るなぁ。

 その映画の中で特にわたしのこころに響いた台詞をいくつか。


『あそこに風車があったのを覚えてるか?
 風車はもうないが、風はまだある。』

 この台詞はじんわり染みた。夢とか将来ってのを毎日考えながら過ごしてる毎日だからかな。
 こないだ思いっきり自分の素をさらけ出した面接で、面接官がわたしのことを深く理解してくれたのを感じてとてもうれしかった。その人が言った。
「君はすごく色んなことに興味があって、それをすぐ行動に移せる。だけど、いいところでも悪いところでもあるのが、影響を受けやすいところ。夢も大きいから、それを叶える道は山程あって、だから、他の企業に行ってしまいそうで心配だよ。」
 その企業は中途半端な気持ちで受けていたところがあって、その言葉を言われた時ほんとにハッとした。でも、友だちに相談したりしながら自分でもう一度ちゃんと考えたら、やっぱり自分の夢とは直結しないなぁって感じた。そんな中途半端な気持ちを面接官もきっと察したんだと思うし、もうちょっと就職活動に対して、ちゃんと責任を持たなきゃなって思った。就職活動に対してというより、自分の夢に対して。
「風車はもうないが、風はまだある。」
 この台詞の風車は夢で、風は突っ走る自分のような気がした。風のように動きながらも、自分の風車を見失わないようにしなきゃいけない。そして、もし風車がなくなってしまったら、もう一度風車を作り直さなきゃいけない。それで、その風車を自分の風で回したい。そう決意した。
 その企業には誠実に断る電話をしようと思ってる。でも、大事な事を教えてくれてありがとうございました、と言おう。すてきな人に会えてよかった。



『人生はおまえが見た映画とは違う
 人生とはもっと困難なものだ
 行け
 おまえは若い
 前途洋洋だ
 私は年寄りだ
 もうおまえとは話さない
 おまえの噂を聞きたい』

 最後の二言。もうほんとに涙が止まらなかった。この映画は、映画を愛して止まない少年トトと協会の映画技師のアルフレードの心あったまる交流が大事な柱。そのトトが若者になって、アルフレードがこの台詞を言うんだよね。。「噂を聞きたい」って…すてきだよね。自分をほんとに理解してくれている人の大切さを実感すると同時に、そんな人たちの顔がすぐ浮かぶことに感謝したりして。わたしもそんな人たちに噂を届かせられるほど成功できるかな。名声とかじゃなくて、わたしなりの「成功」を遂げたい。



『自分のすることを愛せ
 子供の時 試写室を愛したように』

 うーん、これも染みる。自分のすることを愛するって簡単なようですっごく難しい。だけど、自分に素直に生きること、前を向いて歩くこと、周りの人への感謝を忘れないで進むこと…色んな大事なことをしっかり胸に抱いて進めば、自分のすることを愛せるかな。愛したいね。


 もっと書きたい事はたくさんあるんだけど、見てほしいからこのへんで。少年トトとアルフレードのウィンクとかたまんない。思わず微笑んじゃう。ほんとに心洗われる映画です。



 もう4月!また放置しすぎた。ごめんなさい。

 春はだいすきな季節。なんか冬から春への変化ってすごくやわらかなのに、すごくよく目に見える。いつの間にかあったかくなってきたなぁなんて思ってたら、桜が咲いてるのを見てはっとする。わたしは毎年、自分の目で今年初の桜を見る度に感動して、胸がじーんとする。なんで桜ってあんな心を動かすんだろう。今日が今年のその記念すべき日だった。久しぶりに学校に行くために、通勤ラッシュをちょっと過ぎた時間帯に電車に乗っててぼんやり外を眺めてたら、川沿いに桜の木が並んでて、向かい合った桜がほんとにやさしく咲いてた。桜の咲き方ってやさしいんだよね。それでちょっと切ない。心が浄化された。

 去年の春初めての桜は、メキシコ帰りで、成田空港から京成線に乗ってる時に見た。「あー、わたしちゃんと日本に帰ってきた!」って実感して、ほんとうれしかったな。メキシコに旅立った1ヶ月前は寒かったのに。

 こういう瞬間に日本に生まれてよかったって心から思う。旅はだいすきだし、フィリピンもタイもラオスもベトナムもカンボジアもメキシコも…どこもすてきで惹かれるところがいっぱいあった。でも、やっぱりわたしは日本が一番すき。

  
 
 ずっと見ようと思ってた「ロスト・イン・トランスレーション」を最近やっと見た。というのも、この映画は、わたしがメキシコを旅してるときにどっかで見て、この中で描かれる東京がとってもきれいだったのをよく覚えているからだ。それに、日本人のわたしが旅先のメキシコで、東京に来ている外人が孤独を感じている映画を見てるっていう設定もなかなか不思議な体験だったから、すごく印象に残ってるのだ。メキシコで見る、アメリカの映画の中に描かれるTOKYOはわたしの中でなんだか近いようで遠かった。


 この映画は繊細だ。描かれるものも映像も音楽も。

 わたし達がいつもTOKYOで生活していて感じるスピードと、この映画の中で主人公ふたりが感じているTOKYOのスピードは全然ちがう。それは、単に旅行者と生活者いう立場の違いだけじゃなくて、きっともっと色んな要素が組み合わさってると思う。そんなことをわたしは時々感じることがある。文化とか価値観とか…もっと深いもの。そして、彼らの視線から描かれたTOKYOはとてもコミカルで、なんだか切ない。

 でも、TOKYOで孤独なふたりが出会ったとき、またTOKYOが温度を変える。あったかくなる。

ラストがいい。わたしは恋愛映画にはまったく興味がないけど、この映画のラストは最高だった。

 街って色んな顔をもってるけど、それってそこにいる沢山の人の気持ちでできてるんじゃないかな。ふとそう思った映画だった。
 



 「彼の音を聞いた瞬間にね、なぜか涙がぼろぼろ出てきて
  ほんとに止まらないの。
  理由とか全然わからないんだけど、とにかく涙が出てきて。
  あー、SOULってこういうことかって全身で感じたの。
  ほんとにすごかった。」

 去年の夏休みに鹿児島のおばあちゃん家に行ったとき、わたしの大好きなおばちゃんが彼のコンサートを振り返りながらこう言ってた。彼女は、その興奮を思い出しながら、すごく熱くなってた。

 『SOUL。涙。レイ・チャールズ。』

 わたしのその日のメモにはそう書いてあった。


 昨日、そのレイ・チャールズの一端に触れた。映画「Ray」。

 わたしの中で、レイ・チャールズの存在は、大好きなビデオ「We Are The World」の中にいる彼と、鹿児島にいる時に聞くおばちゃんのかけるCDから想像した像が結びついた、曖昧でぼやけたイメージだった。

 でも、映画「Ray」からは、彼の偉大さがこれでもかってくらいに伝わってきた。気づいたらわたしはスクリーンに釘付けで、時には彼の音楽と一緒にリズムをとってた。最後のエンドロールが流れてる間は、彼の人生に引き込まれて涙が止まらなくて、しばらく動けなかった。

 彼の音楽がこんなにも心に響くのは、彼にとって音楽が彼の人生、彼のSOULそのものだから。彼の音楽が生まれる瞬間がすごい。愛人と大喧嘩になった時、レイは「その怒りを忘れるな」と言って、ピアノを弾き始める。そして、彼女の歌声とレイの掛け合いによって出来上がった「Hit the Road Jack」。音楽が人生そのものなのだ。

 レイは天才だけど、彼の人生は苦悩まみれ。弟の死、失明、黒人であるが故の差別、麻薬、愛人、金…。だから、彼の人生に、そしてその人生から生まれたSOULのこもった彼の曲に、多くの人がこんなにも魅了されるのだ。
 
 「誰にも盲目なんて言わせないで」

 彼の目がだんだん見えなくなっていくシーンがすごかった。最後に見えた、ぼやけていく空と木にぶら下がった何色ものガラス瓶。目にいっぱいたまった涙。

目が完全に見えなくなった時、彼の母親が強かった。レイが家のドアに引っかった為に転んで、泣きながら母親を呼ぶ。でも、彼女は息を呑んで、彼をじっと見守っている。「今すぐ飛んでいって抱き起こしてあげたい、抱きしめてあげたい」きっと彼女はそう思っているに違いのに、黙って見つめているのだ。そうしたら、レイは世界を感じるようになる。いや、耳で世界を見るようになる。


 天才レイ・チャールズの人間臭い部分が沢山見えたから、この映画にわたしのこころはすごく動かされたんだと思う。彼の音楽と人生に、意識のもっと奥にあるものが反応してた。共鳴してたと言った方がいいかもしれない。彼の人生の深さが、彼のSOULがこもった音楽をますます深くしているんだって気づいた。

 レイを演じるジェイミー・フォックスはレイに同化してて、彼のSOULが乗り移ったようだった。レイを演じられたのは彼だけだと思う。

 SOUL。彼の魂に触れられてほんとによかった。今、彼の音楽を聴きながら、これを書いています。わがままを言えば、一度だけでもいいから、彼の音楽に生で触れたかった。それだけが残念です。




 少年が祈っている。何かずっとささやきながら、一心に祈っている。

 ラストのその祈りのシーンが重かった。
  彼は何を思い、誰のために祈っているのだろう?

 昨日の夜、「イン・ディス・ワールド」という映画を見た。パキスタンのアフガン難民キャンプから陸路でロンドンまで亡命する少年のロードムービーだ。でも、そんな一言であらわせる話じゃない。命がけの旅。6ヶ国6400キロの長い長い道のり。少年が理解できる言葉しか字幕がないのは、とてもリアリティがあった。キャストは実際の難民らを抜擢することによって、難民問題を彼ら自身で表現している。撮影後、主演の少年は本当にロンドンの亡命することになった。事実に基づいて作ったフィクションが現実になったのだ。


 「あの地平線の向こうに、僕の世界がある」


 映画の中で、難民の説明もあった。
  世界には1450万人の難民がいて、
  そのうち、500万人はアジアにいる。
  そのほとんどが逃げ出したがっていて、
  毎年100万人が密入国者に命を託す。
  でも、途中で捕まる人が山程いて、命を落とす人もいる。

 「いないよ。この世界にはいないんだ。」
 やっとたどり着いたロンドンから、パキスタンに電話する少年は、一緒に亡命しようとした彼の従兄弟の消息をこう言った。淡々と。それがショックだった。リアルで、こんな現実が普通にこの世界には溢れてることをまた見せつけられた。

 映画の最後に流れる、難民キャンプの子どもたち。そんな子どもたちの顔を見ると、今までわたしが旅で出会った子供たちの顔が重なる。フィリピンのゴミ捨て場に生きる、とてもきれいな目をした子どもたち。「買ってくれないと学校いけないよ」と片言の日本語で言いながら、物売りをしていたカンボジアの子どもたち。シンナーのせいでなかなかわたしの名前を覚えられなかった少年。みんな元気だろうか?生きているだろうか?

 「IN THIS WORLD」
 全てこの世界で起こっていることだ。

 この作品を作った監督が言っていた。
 「多くの人がこんな経験をしていると伝えたかった。」
 難民が亡命することの危険や過酷さを考えると、失うものは果てしなく大きい。だけど、それでも豊かな未来を夢見て、全てを捨てる難民たちがいる。
 
 その気持ちをわたしは理解することはできない。だけど、今もこの世界のどっかで亡命しようと、必死な人たちがいる。難民キャンプで苦しんでいる人もいる。その他にも、わたしが知らない厳しい辛い現実が、山程ある。

 彼の祈りから、何かが伝わってきた。生きることの本質。夢というものの重さ。それを感じられただけで、この映画を見てよかった。



 『言葉は 頭の栄養で 心のおしゃれでもある』

 どっかで見つけたすてきなことば。
 そして、そんなことば達がわたしは大好きだ。


 最近、就活で自分の思いを言葉にする作業がすごく多くて、でも、言葉にしてると見えてくる新たな自分もあったりして。飾らず、素直な自分が相手に伝えられればすてきだなっていつも思う。

 就活の合間には、隙あらば映画を見てるんだけど、やっぱり映画を見てるときも映像はもちろんだけど、台詞にすごく耳を澄ましてる自分に気づく。


 
 今日は借りてきた「ホテル・ビーナス」を見た。その映画の中にすてきなことばがいっぱい溢れてたから、ここにちょっと載せてみようと思う。

 「遠く見てるつもりでもね
  みんな不安だからさ
  すぐ自分の近くを照らしたがる

  でも
  
  自分の近くを明るくしてくと
  遠くの星がどんどん見えなくなっちまう

  そのうち目印にしてた星も見失っちまう
 
  堂々巡りだ」


 「誰の人生だって
  よそ様には見せたくない背中がある

  重い背中をしょって生きるのは辛い

  でも

  そんな背中に限って
  必ず翼が生えてくる

  背中が冷たいやつほど
  きっといつかは高く飛べるんだ」

 「色んなことがあるから 僕らは生きるんだ」
 
 
 こういうことばを聞くと、わたしはいつも思い出すことがあって、だけど、あのときのつらさは今のわたしに生きてるって心から思う。
 ほんとに苦しかったけど、あの苦しさがあったから、そのとき横に支えてくれる友だちがいたから、そして目印になる星を見つけられたから、今わたしはここにいる。


 そんなことを考えながら、夢を目指して頑張る今日この頃です。。



 久しぶりに風邪っぴきでダウン。というのも、風邪ひいてるのに、友だちの誕生会に参加したり、映画見に行ったり、バイトを9〜18時してその後ダンス練なんて無茶ばっかりしてたから、ついにかなりタフと自負してるわたしのからだにもガタが来たらしい。今日は一日おとなしく寝ておりました。

 ちっちゃい頃から、熱が出る度に「熱が出るのは、からだの中であすかが細菌と戦って出るエネルギーなんだよ。」とお母さんに言われて育ったので、今日も自分のからだに激励を送りつつ、ごろごろしてた。熱が出るのはつらいけど、そう思うと、今、わたしのからだの中は浄化されてるのかなぁと思ったり。


 風邪のせいで、すっかりブログを放置してたから、その間に見た映画「華氏911」について。まずわたしは、この映画のチラシの「それは自由が燃える温度」ってコピーにかなりやられた。ほんとうまいなぁと思う。9.11によって、人の命とか世界貿易センタービルだけじゃない、何かが、アメリカで壊れて、世界は戦争に突き進んで行った。そのスピードは速すぎて、わたしは何がなんだかわからなくて、もうニュースをひたすら追うしか方法がなかった。その戦争で、イラクで実際に起きてるのはどんなことか?それを少し感じられたのが、この前見た綿井さんのドキュメンタリー「The Little Birds バグダッド 父と子の物語」。では、そのとき、アメリカでは何が起きていたか。なぜこんな戦争が始まったのか?それを少しでも感じられたのが「華氏911」だと思う。

 ブッシュが大統領に当選したときの選挙の不正さ。ブッシュ家とビン・ラディン家の密接な繋がり。テロが発生した時のブッシュの表情。イラク戦争を始める時に国民に恐怖を煽り、戦争へ加担させる方法…。次々と驚く映像が羅列されていたが、わたしが一番印象に残ったのは、イラクに送られたアメリカの兵士は、多くが貧困のために軍隊しか行き場がないものたちだということ。議事堂の前で議員たちに「息子をイラクへ出征させたら」と言って困らせるマイケル・ムーアの映像は、この戦争で起きてる大きな矛盾を暴いていた。

 アメリカの貧困層に殺されていくイラクの貧しい人たち。そして、自らも命を落としていくアメリカ人兵士たち。それなのに、ブッシュ政権は、兵士へのボーナスをカットしたり、医療補助を少なくさせたりする。自由な国であるはずのアメリカの中の、ピラミッド構造、権力構造のようなものがうっすらと見えた。

 これを、面白おかしく、そして時には泣かせる映像も取り入れながら、まとめたマイケル・ムーアはやはりすごいと思う。色んな批判もあると思うけど、この種の映画をここまでヒットさせることは、それだけで意義があるんじゃないか。これを興味本位で見ても、人は何かしら感じるものがあるだろうし、考えるきっかけになるだろう。

 「世界を違った視点で眺めることで人々を動かす、僕が自分なりの方法で小さな貢献が出来るとしたら、それは自分の魂に良いことをしたっていうことだよね。」パンフに載っていたマイケル・ムーアの言葉。うーん、わたしもわたしの魂に良いことをしたい。



 そんな感じで「華氏911」についてでした。

 最近、なんかちょっと固めの事ばっかり書いてる気がするけど、わたしには色んな部分があって、すごい適当なところとか、バカでふざけてる部分とか、風邪ひいてるのにたばこ吸っちゃって咳が止まらなくなったりとか(笑)、お酒が飲みたくて禁断症状とか…そんな部分もあって、それが最近ブログに書けないような流れを自分で作ってるから、もっと色んな側面を出していけたらいいなぁと思ってます。

 しかも、なんかいつも長く書いてるから、ブログを書く前に気合いを入れなきゃ取りかかれないみたいな状態も作ってるので、最近ブログを書き始めて好調な友だち(リンクされてるからぜひ読んであげて)を見習って、感じたことをすらすら短く書く日もあってもいいかなぁ。

 わたしの中で、遊び心と考えてる部分のバランスをすごく大切にしていきたいなぁってゆうのがあるから、それを自由な感じで出せるように、頑張ります。

 風邪早く治りますように。



 病院の死体を指差して、イラク人の病院スタッフが言った。
「これが大量破壊兵器なんですか?」
「これが生物化学兵器なんですか?」

 そうじゃない、彼らは生きてた。殺されて、布をかけられているのは、兵器じゃなく、人間で、戦争がなかったら、空爆を受けなかったら、彼らなりの生を生きていたはずで、そして、家族がいて、友人がいて、恋人がいたかもしれない。

 
 今日は、綿井健陽さんがイラクを1年半に渡って取材して出来た、ドキュメンタリー作品「The Little Birds バグダッド 父と子の物語」の上映会に行ってきた。綿井健陽さんを最初にわたしが知ったのは、ベトナム・カンボジアをひとりで旅していたときに出会って、仲良くなった友だちが、彼の名前を教えてくれたから。旅から帰ってきてから、日本でも再会することになって、そのとき、わたしの夢を話したら、メールで「そしたら彼のHPを見てみたらいい」と教えてくれた。早速彼のHPを見て、それで、綿井さんにメールを送った。メールの返事は来なかったけど、先日今日の上映会のお誘いのメールが来たというわけだ。
(綿井さんの詳細は、綿井健陽Web Journalで。http://www1.odn.ne.jp/watai/)

 
 戦争ってなんだろう?正直わたしは思う。テレビから、新聞から流れてくる情報は、表面的で、戦争の中身があまり伝わらない。沢山の溢れ出るニュースの中の、ひとつのニュース。わたし達にとって、それくらいのものだろう。でも、そのニュースで流れている戦場には、殺される人がいて、殺す人が存在している。そして、それだけじゃなくて、その周りにもたくさん人がいる。殺された子供の横で泣き叫ぶ家族も…。

 「How many children have you killed?」
 そう米軍に向かって叫び続ける、ひとりの女性がいた。米兵は黙ってた。薄笑いをしている人もいた。
 「Go to the hospital!」
 とも彼女は言った。病院に行って、殺された子供たちを、傷ついた人たちを見てこいと。自分たちがやってきたことを見てこいと。

 上映後のトークショーで、綿井さんは、その叫んでいた女性が一番印象に残っている人だと言っていた。そして、「Go to the hospital」という言葉は、自分に言われている気がしたとも。フセイン政権が崩壊して、イラク人が倒れたフセイン像の上に乗って、解放を喜んでいる映像は何度も見た。イラク人は皆、この解放を喜んでいるように思ってた。でも、そうじゃない。その崩壊直後の病院のすさまじさ。米軍の攻撃で、多くの罪のない人たちがもがいてた。血、血、血。目を背けたくなるような映像が、わたしの目に飛び込んできた。

 映像の中で、綿井さんに爆撃の時刻を尋ねられたあるイラク人は、「おまえには答えない。ブッシュとおまえらがやったんだ。ブッシュとおまえらがやったんだ!」と強い口調で言った。日本は、このイラク戦争で何をした?もちろん直接の攻撃はしていない。でも、アメリカの方針に賛同した。それは、この攻撃を、罪のない人たちを殺すことを賛成したことになるのではないだろうか?

 「How many children have you killed?」
 「How many people have you killed?」
 彼女の声が、刺さってくるような気がした。そして、そのような間接的な関係でもこの戦争に関わっているわたし達が、あまりにもこの戦争の現実を知らなすぎるのではないかと思った。せめてわたし達は、何が起きているか、見て、何かを感じる責任があるのではないか。

 3人のかわいい子どもを空爆で失ったサクバンさんというイラク人が言った。
「イラクで起きたすべての戦争は、何の意味もなかった。
 ただ私たちの家族が殺されていっただけだ。」
 綿井さんは、言った。「戦争の現場にあるものは、叫び声とか炎とか呆然と立ち尽くす人々。そして、末端にあるのは、血とか肉片とか内臓とか爆弾の破片でした。」
 そして、「戦争の現実をどこかで想像してもらえれば、共有してもらえれば。」と言った。

 
 なんだか苦しくなって、ベランダに行って、少し肌寒い空気の中でたばこを吸った。たばこがからだに染みる季節になってきた。ふと、イエモンの「JAM」が頭に浮かんだ。
 「外国で飛行機が堕ちました
  ニュースキャスターは嬉しそうに
  乗客に日本人はいませんでした
  いませんでした
  いませんでした
  僕は何を思えばいいんだろう
  僕は何て言えばいいんだろう」


 イラクで人質にされていた安田純平さんの書いた「囚われのイラク」を思い出した。わたし達の生活と、「人知れず」殺されていく何百人もの人々との落差。この落差を感じたからって、今、わたしが何かをできるわけじゃない。でも、イラクの現実を想像することはできる。そして、そこから何かを感じることはできる。

 わたしはとても無力だと感じる。今日もあの3人の子どもを殺されたサクバンさんは、3人のお墓に行って、お墓に話しかけているかもしれない。だけど、それを想像することができるだけで、昨日のわたしとは少し違うと信じたい。





 昨日の深夜は、映画館で見たかった「死ぬまでにしたい10のこと」を見てた。予想してた感じとはだいぶ違ったけど、なんかじんわり心に染みる映画だった。どう予想してたかというと、もっと泣かせる映画だと思った。死をエンディングに持ってきて、そこでひたすら泣かせるそういう話だと思っていたのだ。でも、これは、その残された人生をどう生きるか、自分なりの生をどう輝かせようとするか、23歳のひとりの女性の姿が真剣に考え、実行していく姿が淡々と映し出された映画だった。派手な内容ではなかったけど、その分とても共感できて、静かに涙が出た。

 主人公は、失業中の夫とかわいい二人の娘と一緒に、母の家の裏のトレーラーハウスで暮らすアン。17歳でファーストキスの相手の子供ができて結婚、19歳で二人目の娘を出産する。父は10年刑務所にいる。仕事は深夜の大学の清掃作業。今、23歳。ある日、体調が悪くなり妊娠かと思い、病院で検査を受けると、余命2ヶ月の宣告を受ける。23歳という若さが災いして癌の進行が早く、体中に転移してしまったためだ。そのことを彼女は誰にも伝えない。そして、ひとりコーヒーショップで「Things to do before I die(死ぬまでにしたいこと)」のリストを作る。そして、それを少しずつ実行していく物語。

≪アンの「Things to do before I do」≫
〔爾燭舛頬萋「愛してる」と言う
¬爾燭舛竜い貌る新しいママを見つける
L爾燭舛18歳になるまで毎年贈る誕生日のメッセージを録音する
げ搬欧妊咫璽舛惺圓
スイなだけお酒とタバコを楽しむ
思っていることを話す
夫以外の男の人とつきあってみる
誰かが私と恋に落ちるよう誘惑する
刑務所にいるパパに会いに行く
爪とヘアスタイルを変える

 まず感じたことは、幸せって普段の生活では気づかないようなほんのささいなことなんだなってこと。主人公のアンは言うのだ。「人生は案外ステキよ。」幸せなときって案外自分が幸せなことに気づかなかったりする。普段の生活に幸せはたくさんあふれてるのだ。でも、それが幸せってことに気づくのはなかなか難しい。だから、アンは言う。「今なら見えるわ 周囲には中身がないものが溢れてる どれも死を忘れられるけど気休めにはならない」ほんとの幸せは、まず自分が生きているということ。そして大切なひとに囲まれているということ。それに気づかず、私たちは色んなものに惑わされる。例えば、お金とか見栄とか。。だけど、死を間近にしたとき、ほんとに大切なものってそんなものじゃない。そして、お金とか見栄だけじゃ人は幸せになれない。それにはっとさせられた。

 そして、人にとって幸せのかたちはたくさんあること。「幸せをただひたすら祈ろう 失われた人生に未練はない もう死ぬのだから」死ぬ間際のアンは、恋人の、そして愛する家族の幸せを祈る。彼らが幸せになることが、アンにとって最後の幸せで、そして一番の幸せなのだ。そして、ひとり車にこもって、彼らのためにテープにメッセージを録音する。彼女は愛に包まれていることがよくわかる。だから、彼女はこんなにも強くて潔いのだと思う。



 自分が同じ立場だったら。そんなことをやっぱり考えてしまう。わたしが死ぬまでにしたいこと。冷静に考えてみると、実はあまり浮かばない。わたしはまだ死なないって余裕が心のどこかにあるからだろうと思う。でも、あえて考えてみよう。

 もし、わたしがあと3ヶ月で死ぬとしたら、死ぬまでにしたいこと。
[垢鬚靴董見たいものを全て見る(インドのガンジス川・砂漠、パキスタンの風の谷、オーロラ、ペルーのマチュピチュ、その他たくさん)
⇒Г世舛箸燭さん遊ぶ(わたしをできるだけ忘れないでほしい)
今まで引っ越してきたところを遡って、昔の友だちにいっぱい会って、そしてわたしが住んでたところを見たい
い澆鵑覆房蟷罎鮖弔靴討く
ゼ分が気に入った遺影を決めておく(お母さんはわたしの変な写真をかわいいって言うから)
νГ世舛砲錣燭靴簍Г世舛笋錣燭靴梁臉擇覆發里亮命燭鬚い辰僂せってもらって、アルバムを作ってほしい。それで、わたしはそこに文章を書いて、本にしたい
Г笋辰僂衫をしたい(願わくば、自分を本気で愛してくれる人に会いたい)
┐垢討なお墓の場所を考えたい(さみしくない場所)

 うーん。やりたいことはたくさんあるけれど、やっぱりアンのように本当に自分がやりたいこと、やらなければいけないことは、わたしは考えられていないかもしれない。でも、今、生きてて、わたしはとても幸せなのだということはよくわかる。まだやりたいことをたくさんできるのだ。わたしは、わたしなりの生を一生懸命進もう。そして、死ぬとき、わたしの人生はステキだったと言えるように生きたい。



 映画「シルミド」を見た。わたしはもともと涙もろいのだが、それにしても泣いた。エンディングロールが流れているときもずっと涙が止まらなかった。
 
 まず事実に基づいた映画というのが大きな衝撃だった。こんなことがあっていいのだろうか。国に翻弄される男たちの切ない運命。北朝鮮の金日成を暗殺するために集められた死刑囚などの社会の底辺で生きる男たち。彼らはシルミ島に集められ、本当に壮絶な訓練を経て、最強の部隊になる。だが、政府は急に作戦の中止を決定し、彼らを抹殺する命令を下す。国家というものの理不尽さ。国家というものは、どうしてこんなに人の人生を惑わすのか。国家の前では、こんなにも小さい個人の命。それを改めて思い知らされて悔しかった、悲しかった。
 
 また、この衝撃的な事実を映画化したこともすごいと思う。様々な妨害や脅迫もあったという。母国の悲惨な過去をこのように見つめ直すということは、想像を絶する、重い作業だったと思う。でも、その分、この映画のメッセージはすごく強烈にわたしに突き刺さってきた。それが、痛かった。

 そして、一番胸を打ったのが、男たちの生き方。男って本当にいいな、と思った。「何のために生きるのか」生きる目的が男たちを変えていくのがわかった。それから、男の友情。684部隊の隊員たちの友情。隊員と訓練兵との友情。教官との信頼関係。それが、悲劇によってどんどん崩されていくのがすごく悲しかった。でも、隊員の最後の団結はとても美しいと思った。これは正しい生き方ではないのかもしれない。でも、本当に美しかった。どう生きるか、どう死ぬか、それに向き合った男たちにほれた。
 
 ただ、ひとつ気になることは、どうして「赤旗の歌」の歌を最後のバスで歌ったのかということだ。そこの部分も含めてもう少し真実を知りたいと思う。

 いい映画だった。



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