プロフェッショナルになりたい。
今日二度も思ってしまった。
プロフェッショナルなんて言葉を
今まであまり意識したことはなかった。
なりたいものはある。
やりたいことはある。
だけど、それだけじゃなく、
その道のプロフェッショナルになろう。
初めて強く思った。
高校からの友だちが
プロフェッショナルだと感じたからだ。
そして、彼らを心底尊敬したから。
ひとりは今日山梨からお見舞いに来てくれた友だち。
高校のときは一緒にバンドを組んで、
彼女の歌でわたしはギターとピアノを弾いた。
今は、外科の病棟で働く看護師だ。
彼女の言葉には重さがあった。
例えば彼女は言う。
「患者さんに対して共感はするけど、
同感はできないよ。
だって、その人にしか苦しみはわからない。
だからわたしも明日香の気持ちはすごく分かってあげたいけど、
本当に分かってあげることはできないんだ。」
その言葉がなぜかうれしかった。
まっすぐわたしと向き合ってくれてると思った。
毎日毎日患者さんと接している。
彼女のいる外科には癌の患者さんがほとんどだそうだ。
そして、時にはすがりつかれる。
「助けて。苦しい。まだ生きたい。」
そんな現場をわたしは想像できない。
でも、彼女の言葉には悟りを開いているような、
重さがあった。
まっすぐ、まっすぐ立っていた。
そして、その中で自分ができることを分かっていて、
それを日々実践している。
そして、進むべき道を進んでいる。
もうひとりは、高校の時から一緒にばかばっかりやってきた男友だち。
思い出したら、おなかを抱えて笑える思い出が山ほどある。
今は、千葉の総合病院で働く、理学療法士。
久しぶりに電話をした。
術後の麻痺のことで少しでも不安を消したかったからだ。
予想に反して、彼は言った。
「おまえのために、最悪のことを言っておく。
でも、それはおまえが万が一その状態になっても
立ち直って欲しいから言うんだ。」
彼が言う最悪のことは
本当に最悪で
そうなったらと思うと吐き気が出る。
でも、それをあえて言う彼の気持ちを考える。
日々、麻痺を抱える患者を間近で見て、
彼らのリハビリを支える彼は、
わたしよりよっぽど
この言葉を言うのが辛いんじゃないかと思った。
今まで軽口ばかり叩き合ってきた
その彼が重い言葉で伝えてくれた。
そして、最後に言ってくれた。
「おれがリハビリを手伝えたら一番よかったけど、
その先生を信じて、療法士を信じてほしい。
おれら医者や療法士は100%患者の回復を信じてる。
だから、おまえもちゃんと信じなきゃいけないんだ。」
プロフェッショナルってすごい。
そして、こんな不安定なときに
ふたりのプロフェッショナルが
そばにいてくれて
わたしは本当に幸せだと思った。
夢がまたひとつ大きくなったから、
わたしは信じる。そして、頑張る。
P.S.
絶対見てないと思うけど、
みお&花ちゃん本当にありがとう。